今日は「たらいの水の原理」をお話します。
一生懸命やっているのに、成果が上がらない方や
行動の割には、結果が出ていない方は、
もしかしたら、
この「たらいの水の原理」が働いているかもしれません。
気づいただけで、結果が変わってきますので、
ぜひ最後までお読みください。
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「たらいの水の原理」とは二宮尊徳さんが
説いた有名なお話です。
たらいの水を自分の方に寄せようとすると、
寄せたはずのお水が外に逃げていきます。
逆に、こちらから温かく押し出すと、
自分の方に戻ってきます。
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私の失敗例でお話をします。
一つ目は、わかりやすいクレクレで
自分に寄せようとするパターンです。
セミナーに来てほしい時、
「来て」「来て」「絶対お得だよ」
と押しの営業をしてしまうときがあります。
いわゆる「クレクレ」モード全開です。
そうすると、相手は、引きます。
「奪われるような感覚」になるそうです。
たらいの水を引き寄せようとすると、
相手は逃げていく典型パターンです。反省です。
また、もう一つのパターンは、
「感謝」や「労い」を求めてしまう心も、
エネルギーを寄せようとする、
いわゆる「たらいの水」を引き寄せようとする行為だそうです。
私もこの点は大いに反省すべきところで、
つい、「良いの押し売り」や「おせっかい」を
働いてしまいます。
そうすると感謝されることもなく、当たり前と思われることもあります。
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一方で、余裕のある時というのは、
「良かったら来てね」
「私はこのセミナーは〇〇さんに良いと思ったけれど、
もし、興味と日程が合えば来てね」
「こんなことが学べるよ」
といったように、相手のメリットや
相手への愛情を発するようになると、
不思議なことに感謝してくれます。
「わざわざありがとう」
という言葉も返ってきます。
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獲得、ゲット、集客、クロージングという言葉は、
相手からエネルギーを奪おうとする、
たらいの水を自分にかき集めようとする行動です。
貢献、感謝、承認(笑)、
軽やかなお誘い、情報提供、
喜びの共有、提案などは、
たらいの水を押しやろうとする行動です。
すごく似ていて、
同じような行動でも、
心意気が全く違うということです。
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この二つの違いに気が付いた方は、
相手への貢献が、
いつか返ってくる感覚を持っています。
私も、一生懸命になりすぎると
見失ってしまうこの原理を、
心に刻んでいきたいと思います。